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2025年03月


アメリカ南部・テキサス州に位置するサンアントニオは、スペイン植民地時代に築かれた伝道所群「サンアントニオのミッション」がユネスコ世界遺産に登録されている、歴史と文化が交差する街。石造りのミッション教会やサンアントニオ川沿いのリバーウォークは、静かで情緒豊かな時間を演出し、旅人を優しく迎えてくれます。

しかし、そんな落ち着いた風景の裏で、この街の食文化はとびきり陽気でエネルギッシュ。まず味わいたいのが、メキシコとアメリカ南部が融合した「テックス・メックス料理」。たっぷりのチーズやスパイス、肉を使った大胆な味つけが特徴で、ナチョスやファヒータ、チリコンカンなど、どれも食欲を刺激する品ばかり。

そして外せないのが、本場のタコス。手のひらサイズのトルティーヤに炭火で焼いた肉や野菜、ピリ辛のサルサをのせ、豪快に頬張るのがテキサス流。屋台や地元の食堂では、具材の種類も豊富で、気軽に“食べ比べ”を楽しめます。

さらに、**テキサス式バーベキュー(BBQ)**もぜひ体験したいところ。低温でじっくりとスモークされたブリスケットやリブは、香ばしく、噛むほどに肉の旨味が広がります。スモーキーな香りが漂うBBQ店は、地元の人々で常に賑わい、まさにテキサス魂を感じる場所です。

サンアントニオは、歴史的遺産とラテンの陽気さが見事に調和する街。静と動、伝統と開放感が交差するこの場所で、スパイスのきいたテーブルを囲みながら、五感でテキサスを味わってみませんか?


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ミシガン湖畔に広がるアメリカ中西部の大都市、シカゴ。近代建築の発祥地としても知られ、高層ビルが立ち並ぶ一方で、ブルースやジャズのリズムが街角から漂う、どこか骨太で情熱的な魅力を放つ都市です。摩天楼を見上げるトレイルやアートが溶け込んだ公園、鉄道の高架が走るダウンタウン──そのすべてが、シカゴという街の奥深さを物語っています。

そんなシカゴを語るうえで外せないのが、名物**「ディープディッシュピザ」**。深皿のような分厚いクラストに、たっぷりのチーズとソース、具材が層をなして詰め込まれた一皿は、“ピザ”の概念を覆すほどのボリュームと重厚さ。ナイフとフォークでいただくこのピザは、まさに食べごたえ満点のごちそうです。

もうひとつの地元グルメが、「イタリアンビーフ・サンドイッチ」。スライスしたビーフを香草入りの肉汁で煮込み、柔らかくなった肉をバンズにたっぷり挟み、ピリ辛のピクルスやチリを添えるスタイル。ジューシーでスパイシーなその味は、どこかクセになる魅力があります。

そして忘れてはならないのが、クラフトビール文化の豊かさ。シカゴ周辺には多くのブルワリーが点在し、個性豊かなビールとローカルフードを気軽に楽しむことができます。レンガ造りのパブで過ごす夕暮れ時は、旅の締めくくりにもぴったり。

シカゴでは、重厚な都市の景色と、それに負けない力強い味わいが迎えてくれます。一口ごとに感じる街のエネルギーを、五感で堪能してみませんか?

【風の街に満ちる食欲と情熱 | シカゴで味わうディープディッシュとクラフトビールの午後】の続きを読む


カナダ最東端、ニューファンドランド島に位置するセント・ジョンズは、北米でも最も古い歴史を持つ港町のひとつ。カラフルな木造家屋が並ぶ丘の街並みと、切り立った断崖に囲まれた港は、北大西洋の風情を色濃く残す美しい景観を作り出しています。霧に包まれた灯台や古い漁村の面影が、どこか懐かしさと詩情を感じさせてくれる場所です。

この土地を訪れたら、ぜひ味わいたいのが大西洋の恵み。プリッとした身がたっぷり詰まったロブスターは、シンプルな蒸し料理でその甘さと旨味が際立ちます。さらに、かつてカナダの輸出を支えたコッドフィッシュ(タラ)は、塩干しやフライとして親しまれ、地元の人々の暮らしに根付いた味。

そして外せないのが、イギリス文化を色濃く受け継ぐ本格フィッシュ&チップス。地元で獲れた白身魚をカリッと揚げた一品は、冷たい海風の中で頬張ると格別の味わいです。

セント・ジョンズでは、北の海と共に生きてきた人々の物語を、料理を通して感じることができます。静かで力強い、海辺のグルメ旅へ出かけてみませんか?

【北大西洋の風が運ぶ、海と歴史の味 | セント・ジョンズで味わうロブスターとコッドフィッシュ】の続きを読む


アメリカ合衆国誕生の舞台となった都市、ペンシルバニア州フィラデルフィア。ここには、1776年に独立宣言が読み上げられた**「独立記念館」**が静かに佇み、アメリカの原点ともいえる歴史が今なお息づいています。ユネスコ世界遺産に登録されているこの建物を訪れれば、近代国家のはじまりに触れるような、特別な時間が流れます。

そんな歴史の風を感じながら味わいたいのが、地元の名物**「フィリーチーズステーキ」**。薄切りのビーフを鉄板で炒め、とろけるチーズを絡めてソフトなロールパンに挟んだこのサンドイッチは、シンプルながら病みつきになる味わい。オニオンやピーマンのトッピングで好みのスタイルにカスタマイズするのが定番です。

もうひとつの魅力が、周辺のアーミッシュ文化とともに受け継がれてきた**「ペンシルバニアダッチ料理」**。チキンポットパイ、ソフトプリッツェル、シューフライパイなど、素朴で温かみのある料理は、心と体をやさしく満たしてくれます。手作りの味には、都会の喧騒を忘れさせてくれるような安心感があります。

アメリカの歴史と家庭の味が交差するフィラデルフィアでは、「自由」と「郷土」の意味を、味覚を通してじっくりと噛みしめることができるでしょう。

【アメリカ建国の記憶とともに | フィラデルフィアで頬張るチーズステーキと伝統の家庭料理】の続きを読む


カナダ東部、サンローラン湾に浮かぶプリンス・エドワード島(PEI)は、小説『赤毛のアン』の舞台として知られ、赤土の大地と穏やかな牧草地、そしてどこまでも続く海岸線が織りなす、のどかで美しい島です。古き良きカナダの風景が色濃く残るこの島には、文学ファンだけでなく、食を楽しむ旅人の心を惹きつける魅力があります。

島を訪れたらまず堪能したいのが、豊かな海が育んだムール貝とロブスター。特にムール貝は、冷たい海水と干満差の大きな湾で育つため、身が締まり旨味も濃厚。蒸して白ワインやガーリックでシンプルに味わえば、素材の良さが際立ちます。ロブスターもまた、PEIを代表する味覚のひとつ。海沿いのレストランや屋台では、新鮮なロブスターを豪快にいただけます。

そしてもうひとつの名物が、**「PEIポテト」**と呼ばれる島産のじゃがいも。肥沃な赤土と海風が育てたこのじゃがいもは、ホクホク感と甘みが抜群で、フライやマッシュ、スープなどあらゆる料理に使われています。

プリンス・エドワード島では、どこか懐かしく、心温まる自然とともに、土地に根ざした素朴で力強い味わいに出会えます。静けさの中にある贅沢を、ゆっくりと味わってみませんか?

【赤毛の大地と海の恵み | プリンス・エドワード島で味わうムール貝とロブスターのごちそう】の続きを読む

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