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2025年03月


アメリカ東海岸の大都市ニューヨーク。摩天楼がそびえ立ち、世界の経済・芸術・ファッションを牽引するこの街の玄関口には、**「自由の女神」**が堂々と立ち、移民の歴史とアメリカンドリームの象徴として、今も変わらぬ存在感を放っています。ユネスコ世界遺産にも登録されたその姿を前に立つと、誰もが一瞬、歴史の大きな流れの中にいることを実感します。

そんな自由と多様性の街・ニューヨークでまず味わいたいのが、ストリートの王道「ニューヨークスタイル・ピザ」。薄くて大きなスライスを手に取り、折りたたんで頬張るスタイルはこの街ならでは。グリニッジ・ヴィレッジやブルックリンの老舗店をめぐる“ピザ食べ歩き”も楽しみのひとつです。

もうひとつの定番が、朝食の主役**「ベーグル」**。モチッとした食感と香ばしいクラストが魅力で、クリームチーズやサーモンを挟めばニューヨーカー気分満点。ユダヤ系移民から広まったこの味もまた、ニューヨークの食文化を語るうえで欠かせない存在です。

そして何よりも圧巻なのが、世界中の味が一堂に会する「デリ文化」。イタリアン、メキシカン、中華、韓国料理、中東のファラフェルまで、あらゆるエスニック料理が街角のデリやフードトラックで楽しめます。24時間営業のデリも多く、胃袋にも“眠らない街”のパワーを感じます。

自由の女神が見守るこの街で味わうのは、単なる食事ではなく、多様な人々が持ち寄った「生きた文化」そのもの。ニューヨークは、世界をひと口で旅できる、グルメの交差点です。

【自由の象徴が見守る街で | ニューヨークでかじるピザとベーグル、そして世界の味】の続きを読む


サンローラン川沿い、ケベック・シティから北東へ車で約1〜2時間。ケベック州のシャルルボワ地域は、なだらかな丘陵と農地が広がる、美食と芸術が静かに息づく場所です。雄大な自然と点在する小さな村々は、まるで絵画のような景色。アーティストたちに愛されてきたこの土地は、今では美味しいものを求める旅人にも人気のエリアとなっています。

この地を訪れたらまず味わいたいのが、地元産のチーズ。酪農が盛んなシャルルボワでは、ブルー系や山羊チーズ、熟成タイプなど、多彩な味わいが生まれています。小さなチーズ工房を巡るのも、旅の楽しみのひとつです。

合わせていただきたいのが、りんごの名産地ならではのシードル(りんご酒)。甘口から辛口まで種類も豊富で、澄んだ空気の中で飲む一杯は格別の美味しさ。地元のシャルキュトリ(ハムやソーセージ)とともに味わえば、まさにシャルルボワならではの豊かな食卓が広がります。

喧騒から離れ、ゆったりと流れる時間のなかで、土地の恵みを五感で味わう。シャルルボワは、そんな心と舌にやさしい美食の旅先です。


【緑の丘とアートの町で | シャルルボワに広がるチーズとシードルの芳醇なひととき】の続きを読む


アメリカ南部、ルイジアナ州の中心にあるニューオーリンズ。ミシシッピ川沿いに広がるこの街は、フランス、スペイン、アフリカ、カリブといった多彩な文化が交差する独自の歴史を歩んできました。とりわけ旧市街「フレンチ・クォーター」は、バルコニー付きの建物が連なる美しい街並みと、昼夜問わず鳴り響くジャズのリズムに包まれた、情熱あふれるエリアです。

この街を訪れたら、ぜひ味わいたいのが、ルイジアナ南部ならではのケイジャン&クレオール料理。とろりと濃厚なスープにシーフードやソーセージ、オクラなどを煮込んだ「ガンボ」や、スパイスと具材が絶妙に絡み合う炊き込みご飯「ジャンバラヤ」は、家庭料理でありながら奥深い味わい。香りと刺激が食欲をそそります。

食後には、揚げたての「ベニエ」を。粉砂糖をたっぷりまぶしたこの四角いドーナツは、カフェ・デュ・モンドで朝から行列ができるほどの人気。コーヒーとともにいただけば、まるで地元の人になったかのような気分に。

音楽とスパイス、そして歴史が溶け合うニューオーリンズでは、心と舌が同時に踊り出すような、特別な体験が待っています。


【ジャズが流れる街角で | ニューオーリンズで味わうガンボと南部のスパイス料理】の続きを読む


アメリカ南西部、ニューメキシコ州の州都サンタフェは、アドビ建築の街並みとアートにあふれる、どこか静謐で神秘的な空気が漂う都市。標高2,100メートルの高地に位置し、澄みきった青空と赤土のコントラストが旅人を魅了します。長い歴史を持つこの土地は、ネイティブアメリカンとスペイン植民地時代の文化が重なり合い、独自の美学と食文化を育んできました。

ここでぜひ味わいたいのが、ニューメキシコ料理の魂ともいえる「グリーンチリ」。爽やかな辛味と香ばしさを持つこのチリは、炒め物、シチュー、バーガーまで、あらゆる料理に使われ、地元の人々の食卓に欠かせない存在です。

看板料理のひとつ「チリ・レレーニョ」は、グリーンチリにチーズを詰めて衣で包み、こんがりと揚げたもの。ピリッとした刺激ととろけるチーズのハーモニーがクセになる逸品です。

また、地域に根づくネイティブアメリカンの伝統料理も、サンタフェならでは。トウモロコシ、豆、スカッシュといった先住民族の「三姉妹」と呼ばれる食材を活かした料理には、自然と共に生きてきた人々の知恵と祈りが息づいています。

芸術とスピリチュアリティ、そして食の深みが重なるサンタフェでは、五感すべてを使って味わう旅が待っています。

【赤土の大地に根ざす、スパイスと伝統の香り | サンタフェで味わうグリーンチリと先住民の知恵】の続きを読む


カリフォルニア州の北部、海と丘に囲まれたサンフランシスコは、どこか詩的な風景と先進的な感性が共存する、西海岸屈指の魅力あふれる都市。ゴールデンゲート・ブリッジやケーブルカー、霧に包まれた街並みは、訪れる人の心に深く残ります。

そんなサンフランシスコの食を象徴するのが、港町ならではのシーフード。中でもフィッシャーマンズ・ワーフの名物「クラムチャウダー」は、濃厚なクリームスープにアサリやジャガイモがたっぷりと入り、どこか優しく温かい味わい。そのスープを、酸味のある「サワードウブレッド(天然酵母パン)」の器に注いで食べるスタイルは、地元ならではの定番です。

さらに、多様な移民文化が根付くこの街では、アジアンフュージョン料理も人気を博しています。チャイナタウンやミッション地区などを歩けば、ベトナム、タイ、日本、韓国、中華など、アジア各地の味を大胆に組み合わせた創作料理に出会えるはず。

伝統と革新が交差するサンフランシスコでは、食の旅もまた、自由で個性的。霧の向こうに見える未来の味を、ぜひ体験してみてください。

【霧に包まれた坂の街で | サンフランシスコに広がるクラムチャウダーとアジアンフュージョンの香り】の続きを読む

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