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2025年03月


太平洋の真ん中に浮かぶハワイ諸島。その中でも最大の面積を誇るハワイ島(ビッグアイランド)は、未だ活動を続けるキラウエア火山とマウナロアを擁し、ハワイ火山国立公園としてユネスコ世界遺産に登録されています。噴煙を上げる火口や黒い溶岩大地は、地球の力強さを感じさせる、まさに“生きている島”です。

そんな大自然と共にあるこの地では、ハワイ独自の食文化もまた、旅の醍醐味。まず味わいたいのが、**「ポケ」**と呼ばれる魚介の漬け料理。新鮮なマグロやタコに、醤油やごま油、オニオンなどで味付けされたこの一品は、日本の漬け丼にも通じる親しみやすさと、南国の風味が絶妙に融合しています。

ボリュームを求めるなら、**「ロコモコ」**を。ハンバーグに目玉焼き、ご飯、グレイビーソースを重ねたこのローカルフードは、シンプルながら満足感抜群。プレートランチ文化を代表する一皿です。

さらに、ハワイアンBBQではカルアポークやフリフリチキンなど、炭火で香ばしく焼き上げた肉料理が主役。甘辛いソースやトロピカルな付け合わせと一緒に楽しめば、まさに南国のごちそう。

そして忘れてはならないのが、ふわふわの揚げドーナツ**「マラサダ」**。ポルトガル由来のこのスイーツは、朝食やおやつにぴったりで、シンプルな砂糖味からカスタード入りまでバリエーションも豊富です。

火山と海、そして多様な文化が織りなすハワイ島では、自然の迫力とともに、温かくて力強い“ローカルの味”が心に残る旅を演出してくれます。

【大地の鼓動とともに | ハワイ島で味わうポケとローカルグルメの恵み】の続きを読む


アメリカ・アリゾナ州に広がる雄大なグランドキャニオン国立公園。およそ20億年の地層が織りなすこの峡谷は、コロラド川によって長い時をかけて削られた、まさに地球の歴史そのもの。朝夕の光に照らされて色彩を変える岩肌、はるか彼方まで続く断崖の風景は、ユネスコ世界遺産にも登録され、訪れる者に言葉を失わせるほどの圧倒的なスケールを誇ります。

この大自然の中で出会いたいのが、ナバホ族をはじめとする先住民たちの伝統料理。なかでも人気の一品が「ナバホタコ(Navajo Taco)」。揚げたフライブレッド(ナバホの揚げパン)の上に、チリビーンズ、レタス、チーズ、トマトなどをのせたもので、サクサクした生地と具材のバランスが絶妙。シンプルながら力強い味わいは、まさにこの土地の風土そのものを感じさせてくれます。

また、トウモロコシや豆、スカッシュといった「先住民の三大作物」を使った料理やスープも、長い歴史の中で育まれてきた知恵の結晶。自然と共に生きる人々の文化が、やさしい味わいとなって心にしみ込みます。

グランドキャニオンでは、ただ壮大な景色を眺めるだけでなく、この地に根を張って暮らしてきた人々の食と文化に出会う旅が待っています。それは、地球と人のつながりを感じる、静かで深い体験です。

【大地の記憶を刻む峡谷で | グランドキャニオンとナバホタコに出会う旅】の続きを読む


ポーランド南部に位置する古都クラクフは、かつて王都として栄えた歴史を持ち、美しい石畳の街並みやゴシック建築が残る旧市街がユネスコ世界遺産に登録されています。中央広場(リネック)を中心に、聖マリア教会やヴァヴェル城など見どころも多く、ヨーロッパ屈指の風情ある町歩きが楽しめる都市です。

そんなクラクフでぜひ味わいたいのが、ポーランドを代表する郷土料理ピエロギ(Pierogi)。一見餃子のような見た目のこの料理は、ジャガイモとチーズ、キノコ、キャベツ、肉などさまざまな具材が入ったもちもちの生地が魅力。バターで焼いたり、サワークリームを添えて食べたりと、種類も豊富です。

もう一品、地元で親しまれているのがジュレック(Żurek)。ライ麦を発酵させたスープで、酸味のある独特の味わいが特徴。中にはソーセージやゆで卵が入っており、香ばしくまろやかな風味が身体を芯から温めてくれます。

歴史ある街並みと、どこか懐かしさを感じる温かな家庭料理。クラクフでは、心までほっとする美味しいひとときがあなたを待っています。

【ポーランド・中世の街並みに包まれて味わう | クラクフ旧市街のピエロギとジュレックのあたたかな食文化】の続きを読む


ポーランド・クラクフ近郊にあるヴィエリチカ岩塩坑は、13世紀から稼働していた歴史ある岩塩の採掘場。全長300kmを超える地下の坑道には、礼拝堂や彫刻、シャンデリアまでが塩で作られ、まるで地底の宮殿のような幻想的な空間が広がります。その歴史的・文化的価値から、ユネスコ世界遺産の初期登録にも名を連ねた名所です。

この地を訪れるなら、ぜひ注目したいのがポーランドの塩文化と食のつながり。長い冬を越えるために発達した保存食文化では、塩は欠かせない存在でした。岩塩の恵みを生かした郷土料理の数々には、素朴ながら奥深い味わいがあります。

特におすすめは、香ばしく焼いたソーセージや、ピクルスとともにいただくジャガイモ料理、そして風味豊かなビゴス(キャベツと肉の煮込み)。いずれも塩の使い方が絶妙で、素材の旨味が引き立ちます。旅の合間には、地元のパン屋で塩味の効いた焼き菓子を楽しむのも一興です。

大地の奥深くで育まれた塩の歴史と、人々の暮らしに根ざした食の文化。ヴィエリチカでは、地底と食卓がつながる、ユニークな体験が待っています。

【地底に広がる神秘の世界 | ヴィエリチカ岩塩坑で味わう塩文化とポーランドの郷土料理】の続きを読む


“黄金のプラハ”と称されるチェコの首都プラハは、中世から残る壮麗な建築群が並び立つ美しい街。旧市街やカレル橋、プラハ城など、石畳の路地を歩くたびに歴史の息吹を感じられるこの街は、ユネスコ世界遺産にも登録され、多くの旅人を惹きつけています。

そんな歴史情緒あふれる街で欠かせない楽しみが、チェコが誇るビール文化。国民一人あたりの消費量が世界一とも言われるほど、ビールはチェコ人の生活に深く根づいています。特にプルゼニ発祥のピルスナーは、すっきりとした味わいと黄金色の輝きが特徴。街のビアホールでは、樽から注がれるフレッシュな生ビールが楽しめます。

ビールのお供にぴったりなのが、チェコの定番家庭料理グラーシュ(Guláš)。もともとはハンガリー起源の煮込み料理ですが、チェコ風はパプリカや玉ねぎの甘みが加わり、濃厚で深いコクが魅力。クネドリーキ(チェコ風蒸しパン)と一緒に食べるのが定番スタイルです。

歴史ある街並みとともに味わう、素朴で心あたたまる郷土の味。プラハでは、文化と美味しさが溶け合う至福のひとときが待っています。

【千年の都・プラハ歴史地区 | チェコビールと伝統グラーシュの満ち足りた時間】の続きを読む

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