マレーシア・ケダ州の州都、アロースター(Alor Setar)。
タイ国境にも近いこの町は、“米どころケダ”の中心地として知られ、一面に広がる水田とともに人々が暮らす風景は、都市の喧騒からは遠く離れた、静かな豊かさに満ちています。
この地の食は、華やかではないけれど、自然と寄り添い、季節の移ろいを味に映すような誠実さが息づいています。

そんなアロースターでまず出会いたいのが、香り高いマレーの伝統料理、「ナシウラム(Nasi Ulam)」。
炊きたてのご飯に、刻んだミントやレモングラス、ケンチュル(ショウガの一種)などのハーブを混ぜ込んだ一皿は、“薬膳と郷土の知恵”が融合した、生命力を感じるごはんです。塩味も油も控えめで、ハーブの清らかな香りが鼻から抜け、心身をそっと整えてくれます。

もうひとつ、この地方の家庭料理として大切にされているのが、「グライ・イクァン(Gulai Itik)」。
スパイスでじっくり煮込まれた鴨肉は、柔らかく、深いコクを湛えながらも後味はさらりと軽やか。
ターメリックやクローブ、シナモンといった香辛料の組み合わせは、この土地に受け継がれてきた祝いと祈りの味でもあります。

さらに、川や湿地帯が豊かなアロースターでは、魚料理もまた暮らしに欠かせない存在。
素揚げした川魚に、ターメリックと塩で軽く下味をつけるだけのシンプルな一品は、素材そのものと向き合うマレー料理の原点ともいえる味わい。
白ご飯と一緒にいただくと、日差しと風、そして田んぼの景色までもが目の前に浮かんでくるようです。

アロースターの食文化は、大地と水に育まれた穏やかな時間そのもの。
どの料理にも、「飾る」のではなく「整える」ことを大切にする、マレーの精神が通っています。

稲穂が揺れる音、ハーブを刻む音、スパイスが香る台所の空気。
それらを感じながらいただく一皿には、暮らしのリズムと土地の声が、静かに染み込んでいるのです。




<ツイッターの反応>


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@N_i_n_j_a_1

ザイールモスクで僕と握手! #アロースター #マレーシア pic.x.com/p4VnS2VEcw

(出典 @N_i_n_j_a_1)

研修丸◢ ◤酒と温泉は生命の水
@kenshumaru

アロースターに定刻より40分くらい早着 時間に余裕ができたのでバスターミナルから40分くらい歩いてモールで飯 田舎に来ると植物違うくらいで日本とおんなじだよな 昼飯は鉄板あんかけ飯 甘みのあるトロトロ餡に胡椒やチリソースをかけて味調整するけど上手いことするのが難しい pic.x.com/KQ2MWjdiWN

(出典 @kenshumaru)

🇯🇵まんゆう🇯🇵
@a9090851100

8:26。あれまだPadang Besarに着かないと思ったら、GoogleMapの到着時刻間違ってるやん😳 まだアロースターにも着いて無いし。😅 pic.x.com/vJGttWOyKw

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アロースタータワーで僕と握手! #アロースター #マレーシア pic.x.com/4tX0Xl3VeW

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四方山堂
@yomoyamado

返信先:@barubaru24 客家が元々ですね。 北から福建省に渡り台湾やマレーシアに民族移動して各所の料理に痕跡があります。 マレーシアのホッケンミーも福建麺ですし、台中から少し南の彰化で肉骨茶が出てきたのはびっくり。 上野御徒町に新竹という客家料理の老舗があります。

(出典 @yomoyamado)

allen
@ttatsu_allen

返信先:@wwwwwwww_m9 私、仕事以外に、シンガポールへは観光では1回だけいった。仕事で街中は行ったから、敢えて北のマレーシア国境付近のガーデンや公園、その近辺の街中を散策したりしてたな。それくらい何もない。そして言葉が通じないw

(出典 @ttatsu_allen)